2024年の年末、満を持してYahooショッピングの出店審査に申し込みをしました。もうこれ以上準備することはないと思えるくらいにしっかり準備を整えて臨んだ結果……。

まさかの不合格。

正直、この結果には全く納得がいってません。は?なんで?おかしいやろ!と頭の中で何度もリピートするくらい、出店できる自信もあった。もちろん、今のYahooショッピングの出店審査が昔に比べてかなり厳しくなっているというのは分かっていました。でも、それにしたってここまで準備して落とされる?って気持ちがどうしても拭えないのが本音です。

3年前、友人の会社のYahooショッピング出店審査を手伝ったことがあり、そのときは特に苦労することなく審査に通過しました。当時は、今のように在庫証明書や在庫保管場所の契約書などの細かいやりとりは一切必要なく、申請すればほぼ通るような感覚。その頃のYahooショッピングの審査は本当に緩かったと思います。

でも、今は本人が在庫と一緒に写った画像の確認や事業の裏付けを示す書類など、審査基準が非常に細かく、慎重に精査されている印象があります。

今回の記事では、そんな最新のYahooショッピングの出店審査の状況について、私の経験をもとにリアルな現状をお伝えします。これからYahooショッピングへの出店を考えている方や、審査が不安な方に少しでも参考になればと思います!

Yahoo!ショッピングの審査期間

まず私がYahooショッピングへの出店申請から審査結果が分かるまでの時系列は以下の通りです。

私の場合は上記のように出店審査にかかった時間は1週間でした。予め提出書類を準備していたので
審査結果が分かるまで早かったのですが、一般的には申し込みから2週間くらいで審査結果が分かるようです。
Yahooショッピングの審査担当から本人確認の電話があり対応できた時点でほぼ、審査通ったかも!と少し浮かれていたんですけどね。

Yahoo!ショッピングの出店審査に落ちた原因

不合格の理由については、Yahooショッピング側から具体的な説明を受けることはありません。そのため、なぜ審査が不合格だったのか正確なところは分からないのが正直なところです。ただ、これまでにAmazonや楽天市場、Qoo10、auPayマーケットなど、他の主要なプラットフォームへの出店は問題なくできているのに、なぜYahooショッピングだけがダメだったのか?と疑問が残ります。

自分自身、特に心当たりがあるわけではありませんが、もしかしたら、書類に不備があったとか、入力情報に誤りがあったとか、過去にYahooが提供する関連サービスで気づかないうちに規約違反をしていたとか。何かしらが理由があるから落選したわけです。

ただ、Yahooショッピングの出店審査が不合格だった人の中には、何度も申請を繰り返してようやく審査に通ったという話も聞きます。そのため、私も諦めず、少し期間を空けてから再挑戦してみたいと思っています。

Yahoo!ショッピングの出店審査落ち一般的な要因

申請時の情報の不一致や書類の不備

申請時に入力した情報と提出書類の内容が一致していない。例えば、Yahoo! JAPAN IDの名義と銀行口座の名義が異なる、運転免許証の住所と現住所が違うなど。

審査担当からの電話にでられなかった

審査過程でYahoo!からの本人確認電話に出られていない。Yahoo!からの電話に出られない場合不合格になる可能性が高いです。審査申し込みから7日以内に電話がかかってきます。

提出した他のECモールの販売実績が少ない

実績があることで審査時の信頼性が増します。作り立てのECモールのアカウントしかなく販売実績や評価が少ない場合には実績を作ってからYahoo!ショッピングの出店申請をしましょう。

取り扱い予定商材の問題

規約やガイドラインに違反している商品を取り扱おうとしていないか、事前に確認しましょう。

代表電話番号が携帯電話やフリーメールでの申請は審査不可

申請時の電話番号は必ず固定電話を入力しましょう。携帯番号やIP電話は受付対象外です。同様に、フリーメールも不可なので、必ずドメインメールを使用して申請してください。

Yahoo! JAPAN IDに問題がある

以前にヤフオクなどのYahoo!関連サービスを使っていた場合、不正な取引やトラブルがあった履歴が残っていると、確実に審査に落ちます。

そのため、過去に削除されたり利用停止措置を受けたことがないか、そして現在も利用停止状態ではないかを確認することが、審査を通過するための最低条件になります。

もし心当たりがある場合は、新しいIDを作って申請するのも一つの手ですが、Yahoo!側で名前や生年月日などの情報がブラックリストに登録されていれば何度申請しても審査には通りません。

出店審査の申請時に絶対した方がいい対策

出店審査に申し込むときは、入力した情報をスクショしておくのがオススメです。
もし審査に落ちた場合でも、そのスクショを見返して入力内容や提出した書類をチェックすれば、どこにミスがあったのか?と振り返ることができます。

例えば、住所や連絡先を間違えていないか、提出書類に抜け漏れがないか、記載内容が正確だったかどうかを確認するのに役立ちますし、申請内容を一つずつ見直して修正したうえで再申請すれば、次は審査に通る可能性が高くなります。

特にYahooショッピングの審査は細かいところまでチェックされるので、こうした準備は必ずしておきましょう。

Yahoo!ショッピングの出店審査に必要な書類

Yahooショッピングの審査に必要な書類は個人・法人によって異なります。
出店の申し込み前に以下の書類を準備しておきましょう。指定書類以外は受け付けられないので注意してください。個人で出店したい場合は、税務署に開業届を提出して、個人事業主になる必要があります。

個人事業主 [ヤフーショッピング出店に必要な書類・情報]

※「公的身分証(いずれか 1 点)」と「開業届」の 2点が必要。
【1】公的身分証 ※いずれか 1 点
運転免許証
運転経歴証明書
マイナンバーカード

【2】その他の必要書類 ※いずれか 1 点
開業届

法人 [ヤフーショッピング出店に必要な書類・情報]

「登記簿謄本」「公的身分証(いずれか 1 点)」と「その他の必要書類(いずれか 1 点)」の 3点が必要。
【1】登記簿謄本

【2】公的身分証 ※いずれか 1 点
運転免許証
運転経歴証明書
マイナンバーカード

【3】その他の必要書類 ※いずれか 1 点
青色申告承認申請書
公共料金または通信費の領収書など
納税証明書など
社会保険料領収書など

在庫状況および仕入れ体制の確認 [個人事業主・法人どちらも必要な情報・書類]


1.販売形態の選択
以下の販売形態から該当するものをすべて選択し、それに応じた情報を提出します:
☐仕入れ販売
☐ハンドメイド品・自社製品
☐メーカー直送

2.必要な回答内容
【仕入れ販売】
●在庫関連:
・現在の概算在庫総数
・在庫保管場所の住所
●仕入れ先情報:
・仕入れ先すべての会社名および住所

【ハンドメイド品・自社製品】
●在庫関連:
・現在の概算在庫総数
・在庫保管場所の住所
●材料調達情報:
・材料調達先(仕入れ先)の名称および対象材料
・商品や材料が調達先ごとに明確になるように記載

【メーカー直送】
●販売実績と理由:
・直近1年間の直送取引件数
・在庫を所有しない理由
●発注先情報:
・直送発注先すべての会社名および住所

3.必要な添付書類
添付1:仕入れ・取引に関する書類
・【仕入れ販売】仕入れ先からの納品書または請求書
・【ハンドメイド品・自社製品】材料購入時の領収書・請求書・納品書
・【メーカー直送】請求書
※期間:直近3カ月以内の書類

添付2:在庫や作業環境の画像
・【仕入れ販売】担当者と共に撮影した保管在庫の画像
・【ハンドメイド品・自社製品】担当者と共に撮影した完成品の保管画像
・【メーカー直送】担当者と共に撮影した事務所または作業場所等の画像

添付3:契約書関連
・【仕入れ販売】契約期間中の仕入れ先との取引契約書写し
・【ハンドメイド品・自社製品】製作環境の画像
・【メーカー直送】契約期間中の取引契約書写し

添付4:保管場所や発注関連
・【仕入れ販売・ハンドメイド品・自社製品】在庫保管場所の賃貸契約書や所有証明書
・【メーカー直送】取引先の発注テンプレートやメールのキャプチャ

仕入れ先との取引契約書写しを準備してない場合

Yahooショッピングの出店審査で求められる在庫状況や仕入れ体制の確認の中には、上記の契約書関連という項目があります。その中の契約期間中の仕入れ先との取引契約書の写しを提出する必要があるのですが、これ、正直なところ、メーカー品を独占契約で仕入れている人ならまだしも、中国輸入をしている人で取引契約書をきちんと結んでいるケースはほとんどないのではないでしょうか?

多くの中国輸入ビジネスでは、仕入れ先の工場や販売店との間で正式な取引契約書を作成することはあまり一般的ではありません。でも、審査のためには書類が必要になるので、取引契約書を作成して、仕入れ先の工場や販売店にサインをもらいましょう。

もしそれが難しい場合は、代行業者との契約書を用意して提出するのも有効だと思います。

Yahoo!ショッピングの出店審査が厳しくなった理由

上記の在庫状況や仕入れ体制の確認については、2023年までは審査項目になく、2024年からYahooショッピングで導入されました。その背景には、在庫を持たずに大量の商品を無在庫で出品し販売する、いわゆる悪質な出品者への対策があるようです。

例えば、Amazonなど他ストアの商品を勝手にYahooショッピングで大量に出品し、商品が売れたらAmazonからギフト発送で購入者に届ける、といった手法が横行していて当時のYahooショッピングは、そうした無在庫販売が蔓延していました。

これが問題視され、Yahooショッピング側が対策に乗り出した結果、現在のように在庫証明や仕入れ体制の確認が審査に加わっり審査も厳しくなりました。

Yahooショッピングに限らずですが年々、ECモールのアカウント作成が厳しくなっています。ECモールでの販売を検討している人は早めにアカウント作成をしておいた方がよさそうです。

Yahoo!ショッピングの審査落ちからの再申請で合格を目指す

Yahoo!ショッピングの審査に落ちてしまった場合でも、再度申し込むことが可能です。まずは一旦冷静になって、入力項目や出店する情報をしっかり確認し、どこに問題があったのかを見直してから再申請に挑みましょう。

諦めずに何度か申請を続けているうちに審査を通過した、という事例も実際にあります。ただし、Yahoo!の規約に違反していないことが大前提です。まずは対策をきちんと行い、準備を整えた上で再チャレンジすることが大切です!